この度、一般社団法人日本遠隔医療学会の第23回日本遠隔医療学会学術集会を2019年10月5日(土)と6日(日)の2日間にわたり、アイーナ(岩手県民情報交流センター)で開催する運びとなりました。
 一般社団法人日本遠隔医療学会の理念は、「遠隔医療の(1)臨床的、(2)経済的、(3)社会的側面からの知見を集約し検討を加えることで、科学的エビデンスを積み上げ、地域や在宅における健康増進や医療・介護支援に貢献する。」であり、第1回の遠隔医療研究会(1997年)以来、約20年にわたり、社会への貢献を目指して、学術大会を開催して参りました。現在の医療分野の種々の問題(高齢化社会、増大する医療費、医師の都市部への偏在、産婦人科・小児科・救急等リスクの高い診療科の医師数の減少、そしてその結果、全国規模での地域医療の崩壊)に対し、政府は新成長戦略で健康(医療、介護)をこれからの成長産業の大きな柱として推進しています。そして、平成30年4月にはオンライン診療に保険収載が認められました。ICTの医療への活用は、電子カルテネットワーク、遠隔医療ネットワーク、生涯健康カルテ(EHR)など、安心・安全な医療の基盤となるものです。そこに本会の役目があり、その役目を果たして参りました。
 現在、本学会員数も500名を超え、さらにオンライン診療に保険収載された以降の社会的な動向を踏まえ、今回の学術大会においても例年以上(300名程度を想定)の参加を見込んでおります。
 本学術大会のメインテーマとしてのイーハトーブから次世代へのメッセージ-遠隔医療はもっと身近になる-にありますように、 ICTから人工知能(AI)、IoT、ビッグ・データ・ロボットなど新しいテクノロジーの開発・臨床応用・普及をテーマとしたシンポジウム・講演などを企画しております。

 開催時期の岩手県は紅葉も見頃で、山の幸、海の幸などが美味しい季節となります。また、冷麺・じゃじゃ麺・わんこそばなどの岩手三大麺もご賞味いただければ幸いでございます。
 たくさんの皆様のご参加を心よりお待ち致しております。

第23回日本遠隔医療学会学術集会
大会長 小笠原敏浩
岩手県立大船渡病院 統括副院長